鮮やかな赤い陶器というと
一般的には、赤楽茶碗に代表される
楽焼(らくやき)を思い浮かべます。
楽焼に用いられる赤色の釉薬の顔料は、
窯の温度が750〜800度という低い温度で
赤色を発色しています。
それため、楽焼の器の強度としてはもろく、
丁寧に慎重に取り扱う必要があります。
楽焼よりも強度の高い陶器を作る場合には、
1,200度を超える高温では、
赤の顔料が沸点を超え、昇華蒸発してしまうため、
陶器で鮮やかな赤色を発色することは、
非常に難しいことだと言われてきました。
ふつう1,200度を超える高温で焼成する陶器で、
”赤色”と言えば、辰砂(しんしゃ)の鉄赤や、
備前焼の土赤を思い浮かべますが、
鮮やかな赤色というよりは、エンジ色や茶色に近い。
この鮮やかな赤を発色したぐい呑みは、
1,200度を超える高温で焼成したにも関わらず、
赤の顔料が昇華蒸発しないよう、
独自の釉薬の調合と、焼成する窯の工夫、
窯止めするタイミングの見極めによって、
非常に難しいと言われる、
鮮やかな赤色の発色に成功しました。

この鮮やかな赤色のぐい呑みは、
いままでの伝統陶芸には無い、
珍しい陶芸作品の赤いぐい呑みです。
赤いぐい呑みと抹茶茶碗の陶芸家生活
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